今月始めの、ある雨の日

つぐりん店長の母が、しいたけハウスのそばを、車で走っていた時のこと。。
小雨の降る中を、香りしいたけ店の看板犬 『えびくん』 が、何と道路に放れていたそうなんです


「えび～～～～～！！！！！」

母は慌てて、大きな声で呼びました。
車にひかれたりでもしたら、大変ですからね

すると、いつもは逃げる えびくん、
この日は素直に車の助手席に飛び乗ってきました


雨も降っていたし、やんちゃなえびくんも、二歳になって少しは落ち着いたのね？

…なんて思った母は、助手席で身体をふるって、水を飛ばすえびくんと喧嘩をしながらも、
お手柄お手柄。。。と、ちょっと自慢げに、えびくんと一緒に凱旋です







と、ここで この話は無事にエンディングを迎えるはずでした。

ところが。。。。



　　　　　

おかえりなさ～い

少し視線を横に移すと。。。
ここにも 何事もなかったかのように、いつものようにお出迎えをする えびくんの姿が…　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　えっ？？？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓


　　母が連れ帰った、赤い首輪のえびくん　　　　　いつも通りのお出迎え、赤い首輪のえびくん
　



大っ変～～～！！！
母は、よそ様の犬を誘拐…いや、保護してしまったようです～


ちょっと違う～
いや、だいぶ違う～～～(T_T)



太郎？　ハチ？？　呼びかけるも反応は薄く
ただ、笑っちゃうほどの人懐っこさの、この子

名前もわからないまま、すぐに次のプロジェクト。
『太郎（仮）の飼い主を探せ』が、始動。。私は今日は忙しいのよ～（汗）。。



まず、警察署や保健所に、太郎を保護していることを伝え、

手書きのチラシを作ったり～
太郎と遊んだり～
お家に連れて行ってくれないかと、太郎とお散歩に出たり～
新聞配達のおじさんに、聞いてみたり～
で、また太郎と遊んだり～　　とまあ、こんな感じで、半日はあっと言う間にすぎていき…


明らかに太郎に、焦りの表情が見え始めました。

「ワンワンワンッ！」「帰りたい～!!」　
　　　　　　　　　　　　　　「ワンワンワンッ！」「お家に帰る～～～!!」


外はもう真っ暗で、今日の捜索はもう打ち切りか、と諦めかけたその時です。
『ピンポーン』 と、玄関のチャイムが鳴り…

そこには太郎のお母さん（飼い主さん）と、中学二年の息子さんが立っていました
どうやら、新聞配達のおじさんからの話で、太郎がここにいることを知ったようです。



「このワンチャンの名前は、何というんですか？」

☆「 銀河 」☆っていうんです（笑）

さっきまでと違い、太郎…いや銀河の顔は
生き生きしてとして、すっかりやんちゃぶりを取り戻していました。


そして、いろいろお話を聞くうちに、銀河の脱走癖も判明
銀河一歳にして、何度も警察のお世話になっているとかいないとか…


念のため、銀河の連絡先を聞いてお別れをし、三人の嬉しそうな後ろ姿を見送りました。


そして、口にはしなかったけれど、それぞれが少しの寂しさを飲みこんで、
でも銀河の嬉しそうな顔を見て、ホッと肩の荷をおろした、
この日の 香りしいたけ一家だったのでした